The DECKプロデューサーの森澤が世界のFabスペース、シェアオフィス、コワーキングスペース、イベントスペースをご紹介する、世界の者創からのシリーズです。
牧歌的な音楽が象徴的な某番組のオマージュとして、何かが「創」られ、生まれる場所である上記のような場所と、そこを運営する人や利用する人(「者」)をご紹介していきます。
今回の舞台は音楽・映画・テクノロジー・教育のためのイベントであるSXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)のために訪れた、アメリカはオースティン。写真はそのオースティンにあるテキサス州会議事堂のもの 。
テキサス、そう、それはテリーマンの故郷。
今回は、世界的に広がるコワーキングスペース、WeWork。メンバーであれば、月単位でオフィススペースを借りたり、米国を中心に世界40都市にある全てのWeWorkオフィスを利用することができる、というサービスです。
話題のWeWorkについては日本語でも様々な記事が出ていますので、最後に付けたリンク参照されてください。
今回訪れたWeWork Austin Congressのサイトはコチラ。上記州会議事堂のあるCongress通り沿いにあります。ここがエントランスかと思いきや、メインエントランスは14階で、WeWork Congressは14〜16階を占めています。
こちらがエレベーターホール直結のメインエントランス。
入ってすぐ左手にカウンターがあり、メンバーであることを提示します。今回はビジターのため、見学したい旨を申し出て、名前とメールアドレスを提供します。
入ってすぐのところにある大きなキッチン。水やコーヒー、紅茶がセルフサービスで飲み放題です。
こちらは別のフロアのキッチンにある大きな冷蔵庫。各自がランチや飲み物を入れています。簡単な調理も可能になっています。
固定席を持たないメンバーのためのオープンなデスクエリアはこんな感じ。
仕切りの手前はミーティングができるような広い机。仕切りの向こうはより各自が個別に作業がしやすいようなエリア。
先に言っておきますが、ここからさらにやたらとおしゃれなデザインの調度品や空間のご紹介が続きます。
こちらはキッチンの傍らにあるコーヒーテーブル。水差しから草が生えた何か。実用性はなさそうですが、確実におしゃれです。
壁面もおしゃれ。魚がこっちに泳いできています。
くつろぎ空間。
ざ、The DECKのソファスペースだって負けてないんだから!
14〜16階の移動は階段でも可能です。階段わきのデッドスペースもモレなくオシャレ空間。
使用時間や予約回数などの制限があるものの、区切られたミーティングスペースもあります。電話で会議ができる電話会議システムが備え付けられています。
ここはもう少し人数が多めで使える会議室。
共有の空間を抜けると、個別の仕切られたスモールオフィスエリアがあります。
各オフィスは電子錠がかけられていて、契約しているメンバー(会社、主にスタートアップ)のみがアクセスできるようになっています。なお、廊下からは全面ガラス張りで中は筒抜けです。当然セキュリティのために各コーナーに監視カメラはついていますが、各オフィスの壁面に書かれたブレストのアイデアなどもも盗み見ようと思えば見られます。さすがに写真を撮ることはしませんでしたが、しようと思えばできます。それぐらいオープン。
現在の入居率は93%ほどとのこと。スゴイ!どれだけフリーランスやスタートアップが多いんだ!ちなみにオースティンの人口はThe DECKのある大阪市の1/3ほどで、90万人弱です。
数少ない未入居と思しきオフィス越しに州会議事堂が見えました。
ウェルネスルーム。だらーんと寝たり、ヨガをするような空間。
ウェルネスルームはテクノロジーフリーゾーン。ノートパソコンやスマホは持ち込み禁止です。
ON AIRのサインが怪しく光るこの個室は電話会議や電話のためのスペース。日本の電話ボックスのようなスライド式のドアで廊下から区切られ、気兼ねなく電話をすることができます。
廊下のちょっとした空間にもくつろぎスペースが。実際あまり使われてなさそう。。との印象を持ちましたが、隣の個別オフィスの人と廊下ですれ違って、ちょっと話し込んだ時なんかには便利そうでした。
さっきのコーヒーテーブルがあったところに戻りました。
空間の使い方が贅沢。
グローバルに展開している企業は、企業単位でWeWorkと提携しており、各地に住んだり出張する社員が各地のWeWorkを利用できるようになっています。固定のサテライトオフィスを持つよりもずっと安価に運用できるのでしょうね。他にはIBMのロゴがある部屋もありました。
最上階の16階からは、バルコニーに出ることができます。バルコニーも広い!ちょうど薄曇りの天候で、気温は26℃ほど。とても快適でした。
雨になったら誰かが大急ぎでソファクッションを取り込むのでしょうか。。
いちいちオサレ。
会議室の一角に残されていたWeWorkのマグカップ。
奥のディスプレイには「Do what you love(好きなことをやろう)」のサインが。
The DECKも、利用されるみなさんが好きなことを実現できるような空間(設備、人、コミュニティ)にしていくべく、さまざまな要素を取り入れていきたいと改めて感じました。
ご参考:
2兆円のコワーキングスペースWeWork。その価値は彼らが「テック」企業であることにある (Wired)
シェアオフィスのWeWorkはなぜ2兆円もの評価額になるのか? (決算が読めるようになるノート)
コワーキングスペースWeWorkの企業価値はなぜそんなに高いのか?バブル?(Be Magnetic!)