The DECKプロデューサーの森澤が世界のFabスペース、シェアオフィス、コワーキングスペース、イベントスペースをご紹介する、世界の者創からのシリーズです。
牧歌的な音楽が象徴的な某番組のオマージュとして、何かが「創」られ、生まれる場所である上記のような場所と、そこを運営する人や利用する人(「者」)をご紹介していきます。
今回の舞台は上海。
訳あってメキシコに行くはずが、これまた訳あって2時間の経由地でしかなかった上海に2日間も足止めをくらう羽目になってしまい、開き直って上海でも仕事らしいことをしてきた、というわけです。
今回訪れたFablab上海は、中国の理工系大学の名門、同済大学(Tongji University)内にあります。
上海でのトラブルをつぶやくと、知人のイタリア人メイカー(さまざまなものを自らメイク(作る)する人)である、Saverio Silli氏がこのFablabの運営に関わっているためお招きいただきました。いやー、どんなピンチであっても、SNSで報告してみるものです。
Fablab上海のwebサイトはコチラ。
空港から一路リニアモーターカーで市内へ。
時速430km/hを体感。
空港からは上のリニアモーターカーを使って1時間ほど。最寄り駅からは徒歩7,8分ほどです。
見えてきました。
入口付近にはなぜかアングリーバードのオブジェがそこかしこに。お、おぅ。。
バイオラボも併設されている模様。さすが名門理工系大学。守備範囲が広い!
世界に広がるFablab。そのFablab憲章が掲げられています。
早速中を案内してもらいます。入り口のそばにはここから生まれた作品たち。
几帳面なイタリア人のSaverioが何度指導してもこのようなナイスな配置になるとのこと。
電子工作系の作業スペース。いい感じでごちゃごちゃしています。
削る・切る系の工作機械。
卓上切削加工機。
レーザーカッター。日本ではあまりお目にかからない機種です。
いったんFablabを出て別の棟に案内いただきます。デザイン&人工知能ラボが隣接。ほんと幅広い。
土曜なので閉まっていましたが、同済大学とインテルのジョイントメイカースペース。The DECKパートナー企業のインテル様の存在感がここにも。支援の幅広さならこちらも同大学に負けていない!さすがっ!
授業が行われる別棟のエントランス。新しい建物らしく、空間をふんだんに使って無駄におしゃれです。
別棟のものづくり空間。なんとガラス製品が作れます!本格かっ!
こんなアートっぽいガラス作品まで!本格かっ!
どでかいレーザーカッター。
どでかい何か。
どでかい木工系の加工機械。
それらをふんだんに使って作られたアートチックな作品。
院生用のクラスルームも併設。理論と実践がバランス良く提供されているようです。
訪れたのが土曜日で、生徒があまりいなかったので使用感のインタビューはできませんでしたが、次回訪れた際は是非学生にも上海のメイカー事情を訊ねてみたいと思います。
筆者とSaverio。メキシコへの経由地に行く飛行機の時間の都合で急いでいたため、時間にして20分ほどの滞在。しかし空港到着後その飛行機の出発が2時間遅れになっていることがこの後に判明します。もっと居たかった。。
グラッツェSaverio!また来まーす!