The DECKにはものづくりのためのさまざまな機材があり、中には個人で所有するものが難しいものも多くあります。今回ご紹介するレーザーカッターもそのうちの一つです。 本レポートでは、The DECKユーザでイラストレーターのhachimitsu(ハチミツ)さんに、初めてレーザーカッターを体験してもらいました。データ作成からレーザー加工、仕上がりまでの一連の作業を、イラストレータ目線で、どのような加工ができてどんな魅力があるのかを知ってもらいながら行っていただきました。加工のプロセスでは、操作に詳しいスタッフの青山がしっかりサポート!
使用する機材と素材
レーザーカッター
最新のレーザーカッター「AEON Laser社MIRAシリーズ」を使います。
MDFボード
今回はクリスマスツリーのオーナメントを、MDFボードをレーザーカッターで切り出すことで制作します。素材であるMDF合板ボードは100円均一ショップのSeria(The DECKの近所!)で購入しました。手軽に手に入る、レーザーカッターでの加工に適した素材の一つです。 布や革、合成ゴム、紙などもレーザー加工することが可能です。一部、加工に適さない素材もあり、中には有毒ガスが発生してしまうものもありますので、必ず加工する素材の利用の可否を、スタッフまでお問い合わせください。
データの作成
Adobe社Illustratorでオーナメントのデータを作成しています。IllustratorやPDFなどのデータ形式が対応していますので、2次元のデータが制作できる方には、お手のものです。
レーザー加工
まずはスタッフの青山からレーザーカッターの仕組みや工程について説明。加工前の下準備が大切だったりします。
機械のセッティング
MDFボードを加工台にセットして、レーザー加工を開始します。ここで彫刻の深さやカッティングの回数を設定します。素材やその厚みによって、二回カッティングをしないと切れない場合があります。今回は設定の調整によって一度でカッティングしました。
レーザー加工開始
ガラス越しに覗き込むとレーザー加工の様子が見えます。鉛筆のような先端から光を放ちボードをカットしていきます。レーザーで焼きながら加工するので少し焦げた匂いもします。 加工の途中で操作を止めて、カットの様子を見ることができます。途中で一時停止してセッティングの見直しをすることができるで事故や失敗を未然に防ぐことができます。 加工が始まれば、あとは見守るだけです。今回のデータとセッティングでは加工を開始して20分ほどで終了しました。話をしている間に仕上がります。 一見、まだ切れていないように見えますが、指で押すと簡単に手で抜けました。 失敗なく無事に加工が終わり笑顔のおふたり。hachimitsuさんは初めて自分のデザインがレーザー加工され嬉しくて興奮気味です。
オーナメント組み立て
切り取られた部品をボードから抜き出し、オーナメントを組み立てていきます。 レーザーで切り取られた側面はすすがついています。黒い側面は見栄えが悪く、手について汚れるためきれいに拭き取ります。小まめにに拭く取るhachimitsuさん。 イラストは得意ですが図工は苦手だと言うhachimitsuさん。バランスが難しくて組み立てにくそうです。
完成〜飾り付け
少し大きめのオーナメントができました。 できあがったオーナメントをクリスマスツリーに付けてみます。 完成!
hachimitsuさんの感想
立体物のデザインは初めてでした。普段描いているイラストとは違い、厚みや組み合わせる部分を考慮するデザインは少し苦戦しましたが、いい経験になりました。 デザイン以外は難しくなくスムーズにできました。自分で作ったデザインがレーザーカッターで形になって行くのを見るのが楽しかったです。
初めて操作するhachimitsuさんでも楽しく作れました。あなたもご自身のデザインをレーザーカッターで形にしてみませんか? The DECKでは、このレーザーカッターが30分毎2,200円の料金でご利用いただけます。(月額会員は月1時間まで無料、以降の利用も半額 )こちらのリンク先から機材予約をいただいた上でご利用をお待ちしています。 The DECK内にはたくさんのレーザーカッター作品例を展示していますので、ご覧ください!
hachimitsu(ハチミツ)さんご紹介
平成生まれのファンシーイラストレーター。 90年代イラストで「正解をより良く、面白く」を理念にイラストを描いています。 商業誌の挿絵、iPhoneケースやTシャツなどの制作および販売、CDジャケットのデザインなどを主に手掛けています。 Twitter Instagram