11月某日、The DECKに一本の電話がありました。電話口からは少しなまりのある、若い男性の声。 聞くと、韓国でアントレプレナーシップを学ぶチュンナム大学の大学生が、12月に大阪で企業訪問をされるとのこと。その一環としてThe DECKを訪問できないか、ということでした。 そんなきっかけで、多くの大学生がいらしたのは年の暮も迫った12月の土曜日。 当日は通訳の方とともに、先生2名と熱心な学生24名が来てくださいました。代表の森澤が、The DECKの取組みの紹介と日本の状況をお伝えしました。その後、彼らの事業アイデアや日韓の学生起業家環境に関する議論を、韓国語・英語・日本語を混ぜながら交わしました。
まずは自己紹介
通訳の方からの促しがあり、まずは学生一人ひとりが簡単な自己紹介をしていただきました。 今勉強されていることに加え、取り組んでいる事業のアイデアや将来の夢も話してもらいました。 韓国も日本と同じように高齢化や地方の過疎化の問題を抱えているようで、多くの学生がそれらの問題解決に向けて、起業という手段で動かれています。他にも、IT教育やコスメビジネスなど、多岐にわたる問題の解決への熱意に溢れていました! 彼らの熱意で自己紹介はやや長めに。到着したばかりでいきなり自己紹介だったため、ちょっと雰囲気が堅いなと感じた森澤が、全員でハイタッチすることを提案します。 一気に会場の熱量が上がります。 学生の顔もほころんで、その後の積極的な発言を引き出すよいきっかけとなりました。
The DECKの紹介
場の雰囲気が和らいだところで、森澤よりThe DECKの取り組みやスペースのご紹介などをしました。 熱心に耳を傾けながらノートを取る学生の姿も。その後取り組みについてのご質問や韓国コワーキングスペース事情の共有もしてくださり、関心を持っていただけました。
ものづくりスペースツアー
プレゼンに続いて、The DECKの特徴の一つでもある、ものづくり機材を備えたスペースのご紹介ツアーに移りました。少人数のグループに分かれてもらい、機材の特徴や、それによってできることを丁寧にご説明します。 3Dプリンタやレーザーカッターなどは、何人かの学生さんには馴染みのある機材だった様子。 でもほとんどの学生さんには馴染みが薄く、興味津々の様子で作品例や機材を覗き込む姿がありました。 さらには、The DECKをご利用いただいているホログラム社のMRグラス、「だんグラ」も体験してもらい、浮き上がる映像に興奮するリアクションもいただきました。
座談会・個別相談
彼らの次の予定もあったため、効率よくコミュニケーションするため、森澤が小グループをまわりながら、それぞれが進めている事業アイデアについての意見を交わしました。 若く、兵役も経験している彼らは、多様な興味関心と課題意識をもっています。 その範囲は、大気汚染、孤独死、宇宙科学、ドローンの安全活用、新しい芸術分野向け加工材料開発、バスの共有、地域振興、などなど、ほんとにさまざまでした。
全体質問会
個別にテーブルを周る時間が足りなくなってきたため、最後は全体でのご質問をお受けしました。 「自分が開発している3Dペンを日本国内で展開するための戦略のアドバイスが欲しい」、「The DECKでの起業支援実績」、「日韓のビジネス習慣の違いを知りたい」、「日本の大学生の起業に対する意識や成功例を知りたい」など、その内容は多岐にわたりました。 いただいたご質問とその回答はなるべく一般化しながら、質問者以外のみなさんにもヒントになるように心がけました。 学生だけでなく先生からのご質問もあり、大変興味を持っていただきました。 質問は途絶えることなく次々と手が上がっていましたが、彼らの次の予定があったため敢えなくタイムアップ。出発直前の大型バスに飛び乗り、最後の別れを惜しみました。 これを機に継続的に関係が続き、日本と韓国で『 Make It Happen! 』できる学生や企業のおつなぎや支援ができればと思います。 The DECKではこのようなイベントスペースとして20−60名程度でご利用していただけます。 料金や空き状況の確認はサービス・料金をご覧ください。 その他ご質問がありましたらどうぞお気軽にThe DECKのサイトからご連絡ください。