The DECKは、今年度から武庫川女子大学経営学部で ”モノづくりワークショップ”を開催しています。
場所は、経営学部校舎5階にある”ファブリケーションラボというスペース。
ここは3Dプリンタ、カッティングマシン、刺繍ミシン、 大判アイロン、などの”モノづくりの機材”が揃っており、
学生達が自由にモノづくりができる場所です。
経営学部では「手を動かしてアイデアを練り、製品を企画するスキル・知識」を身につけてもらうことを目標とし、ファブリケーションラボを活用したワークショップが始まりました。

【見学会】
まずは、学生達に”ファブリケーションラボ”を知ってもらう所からスタート!
普段は休憩や学習場所などに利用されている同スペース、実は「モノづくり」をする機会は限られていました。
そこでワークショップ初回は、”機材見学会”を実施。
スペースにある”モノづくり機材”を紹介し、どんな事ができるかを学生達に伝えました。
「3Dプリンタでどんなことができるの?」
「ゼミや実践学習のプロジェクトで試作品を作りたい!」
「カッティングマシンでステッカーが作れるって本当?」
「ゼミのTシャツを作りたい♬」
「ミシンで作りたいものがある♪」など、モノづくりに関心がある学生たちが多数参加しました。

【カッティングマシンを学ぼう!】
スペースを紹介した後は、機材の使い方を習得する為の実践編です。
その中でも人気があったのは「カッティングマシン」のワークショップ。
カッティングマシンは、ハサミやカッターを使わずに紙や布、薄いプラスチックシートやステッカーなどが任意のデザインにカットできる機材です。
ステッカーのような薄いモノから、厚みのあるフェルトまで対応し、色々なオリジナルグッズが作成できます。
今回はステッカーの作り方を学び、お洒落なイニシャルが入った、「オリジナルタンブラー&グラス」を作成しました。

機材を使うためには、”デジタルデータ”の作成が必要となり、学生達はデータ作成にも挑戦しました。
専用アプリをダウンロードし、その中で好きな文字やデザインを選び、大きさやレイアウト調整する方法を学びました。
細かいデザインも、機材を使えば簡単かつスピーディにできることに学生達は驚いていました。
機材の出力数値を調整したり、加工後に出る不要部分を除去したり、位置決めしてステッカーを製品に貼り付けたりと、色々な工程を学びます。
一回で上手く行かない時もありましたが、そんな時はやり直し!トライアンドエラーを重ねていきます。
これも”モノづくり”をする上での大切な学びです。
一生懸命作成して出来上がったMyタンブラー&Myグラス。これで飲むドリンクは美味しいと喜んでもらえました。

【3Dプリンタを学ぼう!初級クラス/上級クラス】
このワークショップは、初級と上級の2つのクラスで行いました。
3Dプリンタとは、3D-CADや3DCGの3次元データをもとに立体造形物をつくることができる機材。
初級クラスでは簡単な「ネームプレート作成」と「無料で使えるデータサイトの検索方法」を学び、3Dプリンタを使うことへのハードルを下げます。
また上級クラスでは、
図形を組み合わせたデータ作成をし「コップ造形」にチャレンジ!3D造形の理解をより深めました。
どちらのクラスもデータ作成後は、実際に3Dプリンタで造形物の出力までを学びました。
目の前で、自分のデータが二次元から三次元の世界に現れる様子に学生達は興味津々。
全員で出力が上手くいくよう見守り、上手く出来上がった時は何とも言えない達成感がありました。
その他、学生が自身で操作できるように、よくある質問や失敗例を見ながら印刷中トラブルを未然に防ぐ方法をなども学びました。

The DECKは、9月以降も引き続き”モノづくりワークショップ”を実施します。
学生達の中で、徐々に”ファブリケーションラボ”の活用が広がり、スペースは活気づいています。
オリジナルTシャツ制作をする学生、趣味の推し活グッズを制作する学生、ビジネスコンテストでアイデアを形にするために試作する学生などなど。
個々のアイデア、そして形にするスキルを持つクリエイティブな学生がどんどん増えています。
新たなアイデアを生み出し独自の視点やアプローチで問題を解決する能力など、社会において”クリエイティビティを発揮する人材”はより求められています。
これからもThe DECKは時代を先取りする”モノづくり”を学生と一緒にチャレンジしたいと思います!