インタビュー    : The DECK会員 / 藤原 浩(ふじわら ひろし)さん
インタビュアー : Then DECKコミュニティコーディネーター / 蕭 倫恵 (しょう ともえ)

      
The DECKとの出会い
藤原 浩さん(以下、藤原)
The DECKとの出会いは、以前利用していた別のシェアオフィスで向井さん(弊社CC : 向井)と知り合いましてね、これから起業していく上で「人との繋がりの大切さ」を教えてもらったんです。それで、この人について行くのは大事かなぁと思いまして、The DECK に向井さんが職場を変わる時に一緒にお世話になりました。

蕭 倫恵(以下、蕭):ありがとうございます! The DECKをご利用されて、どんな事が良かったですか?

藤原:The DECKをご利用されている、他の方との繋がりを積極的に作っていただけるという点ですね。
The DECKのオーナーである森澤さん(弊社代表:森澤)に、同じく現在ここを本社にされている社長さんをご紹介いただきました。企業の中にコンサルティング事業を導入してもらえるという事で、顧問契約を結ばせてもらいました。まさに、The DECKの中でネットワークを広げて仕事ができる、させてもらえるという点で、 The DECKには感謝しています!お互い、winwin の仕事をしやすい環境づくりをしてくれているなぁ!と思っています。後は、いつでも迎えてくれる雰囲気づくりをスタッフの皆さんがしっかり分かってくれています。
帰る時には「お疲れ様でした」ではなくて「いってらっしゃい」。その言葉で、The DECKが自分自身の生活の中心なんだとしっかり思わせてもらえます。スタッフの皆さんの気遣いには、大変感謝をしています。

蕭:こちらこそ、ありがとうございます。そう言っていただけて、嬉しいです。

立ち上げた会社について
藤原:去年の3月末で60歳まで勤めた郵便局を定年退職しました。私の歴史を少しお話ししますと、大阪府立登美丘高校を卒業後、郵政省に入りました。高校卒業時の夢は高校の先生でした。そこで、働きながら大学に行って教員免許を5年半かかって取りました。その後、なかなか教員は厳しい社会でして教員になる事なく郵便局で勤めておりました。65歳まで継続雇用という方法もありましたが、40代50代の方を対象にしたキャリア形成のお手伝いをする会社「Career Value研究所」を立ち上げました。人生100年時代とすると、後半戦の40年どうしようかと考え、これまで勉強してきた事や、人から教えてもらったことをうまく活用できたらいいなと思いました。これから社会は急激に変わっていきます。時代は「アナログ」から「デジタル」というよりも「デジタル」と「リアル」の融合ということになって来るでしょうね。ますます、勉強し続けなければと思いました。

蕭:「Career Value研究所」では具体的に、どのような事をされているのですか?

藤原:色々と周りの人を見た時に、会社では重要な役割をしているにも関わらずその方個人の人生としては、幸せを掴みきれてないと言う方が多い。人生の後半戦、40代や50代の方がしっかり考えられるような気付きを持ってもらいたいという思いがありました。「Career Value研究所」の一番大きな事業内容は、そうした方を対象として、キャリアに関する気付きを持ってもらえるようなセミナーやコンサルティングをしています。

蕭:そしてまさに現在、藤原さんご自身が人生100年時代の後半戦を実践されているのですね。定年退職される前から、このようなビジョンがハッキリとあったのでしょうか?

藤原:最初から将来の為にとかそういう事はありませんでした。そうですね、40歳ごろに管理職になって、その辺りから色々と意識しはじめる事がありました。例えば、部下の悩みを聴くことや部下指導、仕事に対する能力やモチベーションを高めることなどです。部下を持つ中で色々な事がありました。自分自身の経験だけで、他人の人生を左右して良いのだろうかという思いが出てきたのです。そう思った頃から心理学を勉強したり、大学に行ったり、ファイナンシャルプランナーという資格を取ったり、様々なセミナーにも参加しました。その一環で “キャリアコンサルタント” という資格を知りました。
「これは仕事に必要だ!」と思い勉強を開始しましたが、学びを深めるうちに、「これは自分自身の人生を考えるためにも必要な事だ」と思ったのです。せっかく勉強したのだから、その事を人生の後半戦に活かして行けたらなぁと思いました。

蕭:キャリアに関するコンサルティング事業を行う中で社会に感じられた事やアドバイスを何かいただけますか?

藤原:現在、大阪大学の「キャリアアドバイザー」として学生の就職・キャリア構築支援しています。
例えば、よく就活生に言うのは「就活でできる自分の努力は50%でしかない」という事です。
高校や大学入試は自分の努力が100%です。相手に合わして、自分が頑張る。でも就活では、その学生が良い能力を持っていても、相手がその能力を見抜く目を持っていなければ内定には繋がらないんですよ。”自分の努力半分”と”相手の努力半分”なんですよね。どれだけ自分だけが良くても、相手がそれに気づかなかったら「運」と「縁」には繋がらない。
それで「運」と「縁」を取りに行くシートという事で エントリーシートと言ってます(笑)

蕭:縁(エン)・取り(トリー)・ シート!面白い!まさに、その通りですね。

藤原:内定に至らず、「こんだけに頑張ったのに・・」とよく言われます。そこで学生には「いやいや、なんぼ頑張っても君の努力は50%にしかならない。後の50%は、相手の努力なので、面接官に対して「お前も頑張らんかい!もっとちゃんと私を見る目を持ってよと、という風に思ってもらうのが就活だ」と言っています。それに会社に入った後も、色々と自分の方向性を決めて行かなければなりません。退職した後は終わりに向けた “終活” だし、一生就活なんだよ〜という話を学生には言ってます。

蕭:一生就活ですか!私もホッとしてる場合じゃない。頑張ります(笑)

人との繋がりが大事
藤原:社会人として大事なのは、やはり人との繋がりです。日頃から高校や大学の同級生などのネットワーク、また異業種交流会とか、いろんなセミナーに行ったらそこで他の会社の人とも繋がります。そういう繋がりを持っていると、自分の今やってる仕事が社会の中で、大事な仕事なんだという風にちゃんと理解ができますね。給料の評価者のための方向だけを向いて仕事するのではなく、 社会の中で自分がどう評価されているか分かると自分が見えてきます。大きな会社に勤めれば勤めるほど、しっかり他との繋がりを持った方がいいんじゃないというふうに話をします。例えば転職したいと思った時でも、今やっている仕事に「自分の強み」が社会にどれだけうまく入っていけるか自分でちゃんと理解できます。「お前すごいなぁ、すごいできるんやん」っていうのは、その会社の中だけの話。その事だけを持って外に行ったら、「別に何もできひんやん」 といったことになりかねません。そこで常に”人との繋がり”を持っておくことで、自分の相対的な価値を把握しておくのです。
会社の中からだけの評価ではなく、社会からの評価を考えたいですね。

蕭:人との繋がりが大事だと、最初のお話にもありましたね。そして、つながりを通じての社会からの評価。視点を変える、大切な事ですね。

藤原 : なかなか、具体的に何かやりはじめるとなると難しいですが、気分が盛り上がって自分でしっかりできるようになる人が増えるという事が大事かなと思っています。僕自身もまだ軌道に乗っているとは言えませんが、毎月オンラインセミナーを行っています。今、将来に不安を感じてなかなかその展望が見い出せないという人に、1人でも多く自分自身の可能性に気づいてもらいたいです。
活き活きと活躍するミドル・シニアを増やしたいという思いがありますし、そのことが社会の元気にも繋がればと思っています。徐々に広がっていけば良いかなぁと思っていますよ。

蕭:ミドル・シニアの方も活き活きされる、人生100年時代がこれから楽しみです!最後に藤原さんの会社の屋号について、込められた想いをお願いします。

藤原:人生キャリアの、バリューとは「付加価値」です。「人生キャリア」の「付加価値」を研究する、考えるという事です。名前にして「Career Value(キャリアバリュー)研究所」という屋号にしています!

蕭:本当に素敵なお名前です!お話、ありがとうございました!
10月は藤原さんをゲストにお迎えしたオンライン交流会を開催予定です。深イイお話が、たくさん聞けます。ぜひ、お気軽にご参加ください!

「Career Value 研究所」

 

〜 The DECKオンライン交流会のご案内〜
GUEST : 「Career Value研究所」代表 / 藤原 浩さん

■日時 : 2021年10月8日(金)AM11:00から1時間程度(入退室自由)
■参加費 : 無料
■対象:会員非会員問わず、どなたでもご参加ください
■形式:オンライン交流会
■申込方法 :当日時間になりましたら以下のZOOM URLよりご参加ください

Zoomミーティングに参加する
https://us02web.zoom.us/j/81653869265?pwd=dUlCZ1dtSXQ3VVRIM2FadUlxeFlaZz09
ミーティングID : 816 5386 9265 
パスコード: 078716

※交流会の様子を撮影し、SNSで発信させていただきます。撮影の際お声掛けし、顔出しNGの方は映らないよういたします。