【蕭】本日はお時間いただき、ありがとうございます。
「表現する」という事をテーマにご活躍にされていらっしゃる鈴木さん。
現在のお仕事に就くまでの経緯を聞かせて下さい。

 

京都出身で、大学からダンスを始め、卒業後はダンススクールの受付やインストラクターとして活動していました。その後大阪に引っ越し、アパレルで働きながらダンス活動に励んでいました。26歳のときに上京し、今はミツバチワークス株式会社で「GENIC」というメディアの編集部で働いています。上京してから最初はアパレルの仕事をしていましたが、途中から、「これは何かやりたいことじゃないな」と思いはじめました。もともと雑誌や写真が好きで、デザインにも興味がありました。「雑誌の編集」に憧れていた時期もありましたが、専門的な知識やスキルを身に着けていたわけではなかったので、諦めてしまっていました。

 

実は京都に住んでいる時に、本屋さんで、今働いている会社が出している雑誌を見つけました。「GENIC」とは別の雑誌ではあったのですが、その雑誌にすごく魅力を感じていたんです。「どこの会社が出してるんだろう」と見たときに、ミツバチワークスという会社が出していました。その時は、「こういう会社が出してるんだ」と、会社について調べるところまでしかしていませんでした。東京での生活にモヤモヤしていた時期、ふと入った本屋さんで「GENIC」という雑誌を初めて手に取りました。「この雑誌、めっちゃ素敵!!」と思って、どこの会社が出しているのか見たら、またミツバチワークスだったんです。

「前に京都の本屋さんで、“この雑誌めっちゃ好き”って思った会社と同じ会社や!」と思い、すごく運命を感じました。そして、「この会社に入りたい!」と思い、行動し始めました。調べた所、募集はしていませんでした。募集もしていないし、そもそも全くの未経験。だけど現状のモヤモヤから脱出したい気持ちが背中を押して、会社のホームページに自分からダメ元でメールを送りました。「未経験で、できる事は少ないかもしれませんが、雑用でもいいから働きたいです」という内容です。そうしたら面接に来て下さいと連絡が来ました。本当にダメ元だったので、すごくビックリしました。面接まで行かせてもらい、その面接で課題を出されました。今までやったことのない課題でしたが、「この会社で働きたい!」という強い想いを持って、一生懸命取り組みました。その後もう一度面接に呼んでもらえて、二回目の面接で採用していただき今の会社に入社しました。

 

【蕭】すごいですね!自分が素敵だと思った雑誌との出会いが、続けてあり、そこに自分からコンタクトを取って今、実際にそこで働いて、雑誌に携わっていらっしゃる。

 

本当に夢のような話です。最初に初めて本屋さんで「いいな」と思い手に取った雑誌は、一人の女性がメインになっている制作物でした。その女性をすごくカッコイイと感じ、「こんな女性になりたい」と思っていたのですが、働き出したら、その人に出会う機会もあり、夢かなと思えるような環境に自分がいました。入社当時は、「GENIC」とは異なるメディアを担当していましたが、途中から今の編集長のアシスタントとして「GENIC」の一部に携わらせてもらい、その後はWEB、SNSをメインにずっと「GENIC」編集部でお仕事しています。

2019年に半年間、リモートで仕事を続けながら夫とイギリスで生活していました。帰国後、夫の転勤で東京ではなく大阪に戻ることになったので、そのままリモートで仕事を続けている中でコロナになり、気づけば丸3年以上リモートワークです。私は人と関わること、人と繋がることがすごく好きです。仕事が楽しいと思えるのは、会社の仲間とコミュニケーションを取り合いながら制作している時間が好きだからです。もちろん仕事内容も好きですが、働いている人たちがすごく好きで、コミュニケーション自体に価値を感じています。

 

完全リモートワークでそのコミュニケーションがなくなってしまってから、一人で家で働いているのが辛くなってきました。コロナが流行り出した頃は皆さんと同じくほどんど誰とも会わず自粛生活を送っていたのですが、それでもずっと人と話さない生活が続くと思うと、やっぱりどこかでもっと働きやすい環境を、作らないといけない、と思い、コワーキングスペースを探し始めました。

 

コワーキングスペースがたくさんある中でも、ただ単に場所貸しというか、そこで作業をして家に帰るだけの環境だったら自分が求めるものとは違うなと思っていました。それだったら別にコワーキングスペースじゃなくて、カフェに通うのでもいいですし…。「何か違うな」と感じていた時、たまたまThe DECKが検索で出てきました。「ものづくり」だったり、「人とのつながり」を大切にする所をホームページで見て、他のコワーキングスペースと違う雰囲気が見てとれました。

 

色々な人が出入りして、いろんな活動をされている場所だということがすごく伝わってきて、「なんかここよさそうだな」という、なんとなくの感覚で一度行ってみようと行動に移しました。来てみると想像通りで、コミュニティコーディネーターさんがいて、「○○さん行ってらっしゃい」や、「おかえりなさい」などの声の掛け方にも居心地の良さを感じ、初回から「契約しようかな」と思っていました。2回目に来た時も、「鈴木さんですよね。また来てもらえて嬉しいです。」と声をかけていただき、「すごい。覚えてくれてるんだ。」と、嬉しかったですし、この時も居心地の良さを感じました。

 

【蕭】そのように言っていただけてとても嬉しいです。鈴木さんにとって「何かいいなぁ」という感覚。「GENIC」という雑誌を見つけられた時の「いいな〜」という感覚と、The DECKを見つけられた時の「いいな〜」という感覚は、同じような感じですか?

 

そうですね。すごい感覚人間なんです。自分の直感を信じるタイプで、あまり深く考えずに、ピンときた感覚を大切にしています。いつもその感覚を信じていろんな事を決断してきましたが、後悔したことはなく、自分の感覚に従うことへの信頼は厚いです。だからThe DECKが合うのだろうな、というのはすごく感じました。

【蕭】話は少し変わりますが、”「GENIC」のお仕事をしながら海外を旅されていた時期”があるとお聞きしました。とても素敵なライフスタイルですね。ぜひ、そのきっかけを教えて下さい。

 

GENICは数年前まで「カメラ」と「トラベル」を中心に情報を発信してきました。世界中の素晴らしいスポットと美しい写真に向き合う毎日を過ごしていく内に、これまで海外にあまり興味のなかった私が、「この景色を自分の目で見たい」と強く思うようになったんです。ちょうどそんな事を思っている時に、夫が半年間イギリスへ行くことを決めました。「これは行けという事だな」と、直感に従い自分もイギリスへ行くことを決めました。仕事を辞める覚悟で決めたのですが、働きながら旅できる夢のような環境を得ることができたんです。私の決断を受け入れ、人生に寄り添ってくれた会社には、本当に心から感謝しています。

 

イギリスを拠点に夫とさまざまな国を旅し、GENICで知った素晴らしいスポットを実際に自分の目で見ることができた時は「夢って叶うんだな」と思いました。私は海外に興味がなかったのではなく、自分とはかけ離れた世界で、届かないもの。だと思い込んでいたんです。だけど自分の覚悟さえあれば、ちゃんと届くし、実現できるんだ、と強く思いました。こんな素晴らしい体験ができたのは、間違いなくGENICがキッカケです。

 

 

写真を撮ることが好きで、インスタグラムに投稿しているのですが、これからはただ単に「記録」として残すための写真だけではなく、自分の世界観を表現できるような写真を撮っていきたいなと思っています。そしてそれをしっかりアウトプットすることが目標です。さらに今年は映像編集にも挑戦しようと思っているので、今はやりたいことが沢山あって、毎日ワクワクしています!

 

実は自粛生活が続き、インプットすることもアウトプットすることも中々前向きになれない時期が長くあったのですが、The DECKに通うようになってから色んな事を前向きに考えられるようになりました。スタッフのみなさんがいつも笑顔で迎えてくださり、コミュニケーションをとってくださる事で、人との繋がりを感じ、自分の居場所ができた感覚です。それはリモートワークになってから私がずっと探し求めていた環境で、働く上でとても大切に思っている事です。ずっとモヤモヤしていた事がクリアになったお陰で、やっと自分の持っているクリエイティブな脳みそが動き出したのが、ここ最近です。The DECKに通うようになって、本来のアクティブな自分を取り戻すことができたので、本当に感謝しています。

 

リモートワークが普及して、場所を選ばず働ける人が増えたと同時に、私と同じような悩みを抱えている人はきっと沢山いるんじゃないかな、と思っています。家にこもって作業するのがしんどくなったり、人との繋がりが少なくなった事で消極的になってしまったり…。そんな人に、私の声が一人でも多く届けばいいなと思っています。環境を変えることができるのは自分しかいない!ぜひ一度The DECKに来てみてください!

 

話がズレてしまいましたが…これからもクリエイティブな事にどんどん挑戦して、「表現すること」を続けたいです!そしてその発信を通して、クリエイティブな人達との輪を広げていきたいと思っています。The DECKでも素晴らしい出会いが待っていると思うと、とっても楽しみです。

 

鈴木さんのInstagram

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