爽やかな青空が広がる秋晴れの10月初旬、 関西の私立大学の中でも数々の尖った施策で有名な近畿大学のモノづくりフェスに参加してきました❗
近畿大学 THE GARAGEモノづくりフェスの舞台
開催場所は、近畿大学にある 『THE GARAGE』 ここは全国トップクラスのモノづくりの街・東大阪に位置する近畿大学が立ち上げた、大学と企業の垣根を超えたモノづくりスペース。The DECKも立ち上げ時に機材選定のご助言を差し上げたり、ワークショップを実施するなどでご協力した経緯があります。
3Dプリンターや3Dスキャナー、UVプリンター、レーザーカッターなどのモノづくりのための機械が揃い、学生、企業、地域が交差する場です。
「モノづくりの祭典!」という事で会員企業ワークショップやモノづくりアイデアソンなどが多様なコンテンツが並びました。
The DECKの特別ミニステージ
その中でThe DECKは、モノづくりにまつわるゲストをお招きした特別ミニステージの進行を担当しました。
無駄づくりの活動で有名な藤原 麻里奈氏に東京からお越しいただき、「無駄なモノづくりでもいい!作ることをとにかく楽しむメソッド」とのテーマで、代表森澤とトークセッションをしました。
藤原さんは、2013年からYouTubeチャンネル「無駄づくり」を開始し、現在に至るまで200個以上の無駄なものを制作。
2021年にはForbes Japanの「世界を変える30歳未満の30人」にも選ばれ、Xのフォロワーは32万人を超え、世界中に”無駄づくり”のファンがいます。
「一人でパピコを食べられるマウント」から始まり、Twitterでバズった「オンライン飲み会から緊急脱出できるマシーン」や「3ヶ国語でキレるルンバ」など様々な”無駄づくり”を動画で紹介いただき、作ることを楽しむためのメソッドについて伺いました。
無駄づくりからの学び
藤原さんのお話の中で、特に印象的にだったのは、「有用性という言葉を捨てて、人間の精神を開放せよ」 というワード。
これはプリンストン高等研究所の創設に携わった人物の一人、エイブラハム・フレクスナーという科学者の言葉で、藤原さんが”無駄づくり”を考える上で好きな言葉だそうです。
現代社会は効率的にする事ばかり考え、"好奇心や創造力のもとで何かを生み出す"ことがあまりない。
でも好奇心のままに何かをやることが、結果としては価値を生み出し革新的な何かに繋がることもある。
またアイデアを思いついたら頭の中に置いたままにせず ”手を動かしてつくる” ことも大事であり、とにかく形にしてみる。 失敗しても下手でもいい、完璧でなくて良いから最後までやり遂げる事が「正義」だという事。
藤原さんのメッセージは、好奇心や創造力を大切にし、アイデアを実際にかたちにする重要性を強調しています。モノづくりの根本にあるものを再考させられるトークセッションでした。
多彩なフェスのコンテンツと交流
その他、企業ワークショップのブースでは、The DECK会員の成尾さまがご所属の大興印刷株式会社の「シリアスゲーム」を学生達が体験。その他の企業ブースでは、アルミのオブジェや小物入れを作るワークショップなどが開催され、職員や外部ゲストもモノづくりを通じた交流を楽しみました。
スタッフは学生主体のアイデアソンに参加。コミュ力の高い学生とのディスカッションもとても刺激的で楽しかったです❗
ワークショップに、モノづくりトークに、アイデアソンと色々な角度から堪能できたフェスでした。
The DECKは、これからもモノづくりを通じて、企業や大学との連携を積極的に進めていきたいと思います❗