デザイナー、クリエイターによる「ものづくり」を主体としたThe DECK定例のクリエイティブイベント 、その名も「夜」/「集って」/「Meet(出会う)」で"ヨルツドMeet"❗️
なんと今回で vol.10を迎えました! (✨祝\(^o^)/祝✨)
記念すべきvol.10は、交流会+外部参加型ツアーを開催。 テーマは「活版印刷」「こだわりの職人(in OSAKA)」
訪問ツアーするのは、大阪市中央区(北浜エリア)にある活版印刷所 株式会社プレスマンさん。
代表の小西さんは、2024年6月放送の関西テレビ ”よ〜いドン”にて「となりの人間国宝さん」に認定された
今話題のクリエイター。 ひょんなことがキッカケで偶然の繋がり、活版印刷体験ツアーをご依頼させていただきました。
まずはメンバーで「活版印刷」と「活版印刷職人の小西さん」について深く知る為に、The DECKでTV番組を見ての予習からスタート。
この後は実際に小西さんにお会いするので、予習後は「あっ、さっきのテレビの人や!」というシチュエーションになるわけです(笑)
工房はThe DECKから徒歩10分。まるで学校の遠足かのように、ワイワイしながら歩くヨルツドメンバー。
そしてあっと言う間に、到着〜!!特徴的な黄色いバイクが入口にドーンと置いてあり、これが看板代わりだそうです(分かりやすい!)
中に入ると、ほのかにインクの匂いがして”活版印刷工房”に入った空気に。
活版印刷の版がズラっと並び、壁には今まで名刺を作った方の意気込みやメッセージが。
そして、トレードマークのアフロヘアを揺らしながら小西さんが笑顔で出迎えてくれました。
よろしくお願いします〜の後に、、着ているTシャツ(ポッチャリウエスト!!)が気になって、しゃーない!!(笑)
出会ったときのインパクト、小西さんは『忘れられへん名刺』『印象に残るヒト』体現する活版印刷職人として活躍中ですが、
その通り「忘れられへん」の洗礼を早速受けました。
それに負けじと濃〜い自己紹介を小西さんに返すヨルツドメンバー達。 小西さんとお話すると笑いが絶えなく、その場にいる全員が想像力もトークもいつのまにか豊かに。


小西さんが手掛ける活版印刷の名刺。
工房の壁に飾ってある作品は、それぞれに深〜いストーリーがあるのですが、
制作過程ではデザインと細かい小さな表現までできる黄金色に輝く「真鍮版」にこだわっています。
ちなみに版は一度作ったらずっと使えると思っていたのですが、真鍮は金属なので寿命があるそう。
使えるのは約2年。その後は、だいたい新しいデザインに変えるそうです。なるほど「版」も生き物だったのですね!
そして横には、本日の主役である黒い活版印刷機がドドーンと鎮座。 コチラなんと50年前の機械。
小西さんの作品は、とても精細なところまで表現されているのですが、それは現在使っている「活版印刷機」と「真鍮板」の組み合わせだから出来るのだとか。
大型の馬力の強い活版印刷機では、プレスの力が強すぎて細かな表現が潰れてしまうそうです。素材や機械との対話も手掛けている職人さんにしかできないのです。  
小西さんの名刺は、ただの名刺ではありません。
作品に込めたる想いは、「その人が現れている、その人自体が表現できている」こと。
名刺制作の最初はお客さんに4時間〜6時間のヒアリング。
どんな学生時代、どんなことに興味がある、今欲しいものは?など、名刺の肩書とは関係ない質問をメインにするそうです。
そこから、その人を表すクリエイティブをイメージし、デザインをおこし、名刺制作していきます。
ときには、自分のデザイン以外に繋がりのあるクリエイターさんの力を借りてオリジナルの文字やイラストを入れるそうです。
ありとあらゆる情報が形となりクリエイティブの力が入った名刺は、渡されたヒトのココロに深く刺さるのです。
同時に現代の情報に溢れた社会の中では「その人を売っていかないとダメ」だと小西さんは言います。
自分をどうブランディングするか、名刺で何を伝えるか、どんなチャンスを掴むか。たかが名刺されど名刺なわけです。
今では小西さんの主なお客さんは、SNSで繋がった人たちばかり。
以前の営業活動は、自社の案内チラシをつくったり、飛び込み営業に行ったりだったそうです。
ですが今はSNS経由で繋がったお客さんでほぼ売上が成り立っている。ビジネスの場で名刺交換をする際も”最初に仕事の話”をするのではなく、”その人と対話すること”を大切にされています。
「あっ、ええ人やな〜と思ったら、仕事の話も自然に繋がってくる」
「仲良くならなかったら、一生懸命話ししても深いところまでは理解してもらえない」
「自分の中でマッチする人、自分の事を気に入ってくれる人と密な付き合いをしていく」
そうして今も小西さんのお客さんは増えていっています。

小西さんの仕事の核心部に触れたところで、いよいよ「活版印刷体験」に挑戦!
なんとなんと今回は、この日の為の”ヨルツドMeetオリジナルデザイン版”をご用意して頂きました(感動〜✨)
こちらの活版印刷機、普段は名刺を刷るのですが今回は特別にコースターを用意いただきました。
「紙やったら捨てられるかも知れんけどコースターやったら残るから」との心遣い。めっちゃんこ嬉しい!!!!

活版印刷機の電源を入れ、いよいよスタート。機械のブレーキを外し、バーをあげるとガチャコンッガチャコンッと音を立てて印刷機が動き始めます。
参加メンバー全員一人ずつに、刷り方を丁寧に教えてくれる小西さん。 素材のコースターは手で一回ずつセット。もちろん全員が初めての体験でドギマギしながらも慎重にセットしていきます。セットできるといよいよフットペダルのブレーキを外します。するとセットしたコースターがスムースに版に向かっていきます。その後すぐにまた元の位置に戻ってくるので、タイミングよくフットペダルで止めます。
一連の操作で一瞬で刷り上がり”ヨルツドMeetのコースター”が出来上がりました!!

最後は全員で小西さんと刷りたてホヤホヤのコースターを持って記念撮影〜〜。
小西さんとご一緒して感じたのは、体験することの価値や、人に興味を持つことの大切さ、人と直接関わりの中で心動かされる瞬間が生まれる、これは人間にしかできない本質的なことなのではないか、ということです。
この日は、活版印刷体験以上に、「忘れられへん」何かを受け取った貴重な夜でした。
制作したコースターはThe DECKのカフェコーナーで活躍中!いらした際はぜひドリンクバーと一緒にご利用ください。
小西さん、ありがとうございました!!!!

■ 株式会社プレスマン
〒541-0047大阪市中央区淡路町1-1-8 エイワビル1階
WEB:https://pressman.co.jp
X:https://twitter.com/cony_kappan
Instagram:https://www.instagram.com/cony_kappan/

ヨルツドも10回を超えますますパワーアップしてきました✨
次回も、どんなクリエイターさんに出会えるか楽しみです‼️「夜」/「集って」/「Meet(出会う)」ヨルツドMeet❗️でお会いしましょう~。

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