コミュニティコーディネーター:小川彩美(愛称:あやみん)インタビュワー:向井布弥(愛称:ふーみん) 大手企業やベンチャー企業の社員さん、クリエイティブなものづくりをしている人など、様々な領域の方に日々、コワーキングスペース、シェアオフィス、セミナー・イベント会場、ものづくりスペースとしてThe DECKをご活用いただいております。 そんなThe DECKではコミュニティコーディネーターが常駐しており、たくさんの人と交流できるイベント企画や場づくりをしています。グローバル領域や地域活性化プロジェクト、人材のマッチングや起業支援など、自分のスキルを活かして活躍中! 普段はフリーランスの英語講師として大学や会社など大人向け英語教育の現場で奮闘するあやみん。2020年9月よりThe DECKのコミュニティコーディネーターの「火曜の顔」として新しく加わってくれています! どんな人物なのかいろいろ聞いていきましょう♪
■目次
- 経歴-あやみんってどんな人?-
- 起業したきっかけは
- コミュニケーションで意識していることは?
- コミュニティコーディネーターとして声がかかった時の心境
- Make It Happenしたいこと
- どんな人にThe DECKを使ってほしい?
経歴-あやみんってどんな人?-
小川彩美 (おがわあやみ) 大阪出身 立命館大学経営学部卒業後東京、埼玉、大阪にて一般企業勤務 その後ロンドンのデザイナーズブランドのブティックで2年間勤務 日本人の英語力の低さ、日本企業の進出の少なさに衝撃を受ける 帰国後フリーランス英語講師として英語教育の現場に立つ (大学、専門学校、企業、コワーキングスペースでレッスン+個人マンツーマンレッスン) 著書:いつになったら英語話せるの? 人見知りゼロで、人が大好き!考えるよりもまず行動! 最近は「自己分析」と「英会話レッスン」を組み合わせたワークショップを開発 The DECKでもコラボメニューとして絶賛開講中です!
The DECKとの関わり
ふーみん:The DECKのことはいつ知って関わりを持ったのですか? あやみん:私自身は大阪四ツ橋にある「コクリワーク」というコワーキングオフィスのメンバーです。そこでの活動の中で「関西Beyond the Community」というコミュニティに関わる機会があり、そのコミュニティ内でThe DECKを知りました。 ふーみん:関西Beyond the Communityは主に大阪・京都・神戸にあるコワーキングスペースなどの運営者が中心となって構成されているコミュニティなのですが、そこでたまたまコワーキングスペースの利用者として見学に来られて、その時に走っていた「コワーキングフォーラム」や「コワーキングチケット」といったプロジェクトの話が面白そうだね。ということで興味を持っていただき、プロジェクトの運営にまでかかわっていただいたという流れでしたね。 あやみん:基本その場で「面白そう。かかわってみよう。」というスタンスなので笑 ふーみん:フットワーク軽いですねぇ~。The DECKの印象はどんな印象をお持ちでしたか? あやみん:やっぱり代表の森澤さんのイメージがすごく強くて、「グローバル」のイメージがめちゃめちゃ強かったです。私自身が「関西に海外とのHUB拠点があればいいのに」という思いをずっと抱きながらコクリワークで活動していたので、もうすでに実現している場がThe DECKなんだなという喜びがありました。 ふーみん:もともと関西に海外とのHUB拠点があったらいいな、あるなら関わりたいなと思っていらっしゃったのですね。 左:The DECK代表森澤 真ん中:あやみん 右:あやみんの就任祝いにいらしたお客様
起業したきっかけは
ふーみん:「起業」はロンドンから帰国してから思い立ったのですか? あやみん:いいえ。ロンドンにいってすぐに決意しました。帰国したら起業しようって。2014年のことです。開業届を出したのは帰国後の2017年12月です。 ふーみん:コクリワークさんはそのころまだオープンしていないですよね。コクリワークの会員になるまでは、おひとりで活動されていたのですか? あやみん:そうですね。開業後1年ほどはひとりで手探り状態でした。大学の非常勤講師のお仕事がメインだったので、ただ英語を教えるだけでは根本的な解決につながらないなと思い、やる気を落としていた時期に、関西のコワーキングスペースを調べられるだけ調べて、全拠点にDMを送りました。2018年10月頃に。 ふーみん:えええ。 あやみん:基本的に大学生は英語の勉強をやりたくないんです。英語をやりたくない大学生に教えていたことでモチベーションが下がってしまっていて・・・私の根本は「日本の経済が心配」で、英語が必須だと思い起業したので、それならば個人事業主が英語をもっと活用できるようになったら、自分のお仕事を対日本以外にも対世界にできるのかなという発想です。そこでフリーランスや個人事業主と呼ばれる働き方をする人たちが集まる場はどこかと調べたら、コワーキングスペースだと。 私がコワーキングスペースでレッスンするので、提携しませんか?という内容のDMを一斉送信しました。 コワーキングスペースには、それまで1度も行ったことが無かったのですが、何かのニュースでコワーキングスペースという業態があることを知ってピンと来たんです。私自身は固定の場所がいらない仕事(お客様がいる場所に出向いてレッスンする形式)なので、自分自身が月額会費を支払って拠点を持つ必要は当時はなかったんです。 ふーみん:反応はどうでしたか? あやみん:結構丁寧にお断りの連絡をいただいていたのですが、その中でコクリワークの代表の稲田さんが「面白いね、会いましょう」と返信をくださったんです。何社かあったのですが、ちゃんとフィーリングが合って、お話もしっかり聞いてくれたのが稲田さんでした。 ふーみん:コクリワーク入会のきっかけはあやみんのDMからだったんですね~! あやみん:ふふふふ。稲田さんは英会話レッスンを導入したくて会ってくれたというよりも「ガッツあるな。面白いな。」というので会ってくれたんです。そのあと何度かコクリワークのイベントに呼んでいただいて、コクリワークの会員さんとお話する中で、個人で仕事するのに仲間がいなくて疲れていた時だったので、仲間が欲しくなったんです。素敵な方ばかりだったので、入会をしました。最初は知り合いゼロでしたが、みなさんがウェルカムな雰囲気でしたのですぐに溶け込めて、コワーキングの世界に入っていきました笑 ふーみん:コクリワークでできたことはどんなことがありますか? あやみん:一番は本の出版です。本を出したいなと思っていたのですが、出版関係のお仕事をされている方がちょうどいらっしゃったのと、デザインもメンバーの方にやっていただきました。あとはコクリワークから英語にまつわるライブ配信をしていました。メディアに乗せるという発想がなかったので、自分がコワーキングスペースを活用することで、ストッパーが取れた出来事の一つでした。 講師としては、関西Beyond the Communityでコワーキング業界にネットワークができたことで、京橋にあるOBPアカデミアの崔さんからお声がけいただいたことで、OBPアカデミアさんで定期講座をさせていただけることになりました。 ふーみん:いろいろ飛び込んだことで、DMをたくさん送った当初の目的が果たされましたね! あやみん:1年経って振り返るとそうですね。 ふーみん:さらなる新しい取り組みとして、今年の8月・9月からThe DECKでもプロフェッショナルサポートサービスの一環で【ジブンの「在り方」English】講座を開講いただいています。11月・12月からは本格リリースですね! あやみん:はい! ふーみん:「本の出版」「メディアでのライブ配信」コワーキングスペースでの「定期英会話講座」「オリジナルワークショップ」この4つから見えてくる共通項目ってありますか? あやみん:ひとりではぜったいに実現できなかったという点ですね。必ず誰かが一緒にやってくださっています。ありがたいことにお声がけいただいてのスタートが多いですね。コクリワークに入って心がけていたことは、とにかくメンバーと仲良くなろうと行動したことですね。
コミュニケーションで意識していることは?
ふーみん:新しくコミュニティに入った時などに意識していることはありますか? あやみん:人にあったら自分から挨拶をするようにしています。第一声をどちらから発するかって結構大事なことだと思っています。基本的に第一声は自分からというのは昔から心がけているところです。 ふーみん:その心がけ素敵ですね~ あやみん:一社目がアパレルだったこともあり、接客の基本を徹底的に学んだので、挨拶や声掛けは今でも習慣としてしみついていますね。 ふーみん:あと、あやみんと言えば笑顔ですね。 あやみん:そうですね笑 笑顔もコミュニケーションの中で心掛けています。 ふーみん:いつも笑顔ですもんね。暗い顔してそっけなくされたことがありません。 あやみん:あはは。たしかに!
コミュニティコーディネーターとして声がかかった時の心境
ふーみん:私が産休・育休をいただく間、どんな人に引き継いでいただきたいかと代表と話し合っていたのですが、The DECKのコミュニティコーディネーターの必須条件は、笑顔で明るく挨拶できる人。そして、ただの受付や御用聞きではないこと。もう一つ気を配って、利用される方のご要望をヒアリングしたり、ご要望を想像したりして人やサービスとお繋ぎできること。 そのためにはやはり、想像力とちょっとしたお節介力?というのでしょうか、こちらからお声がけさせていただくスタンスが大切かと思っています。 あやみん:うんうん。 ふーみん:そんな人いないかな?と人脈をたどった時に「あ。あやみんだ。」となりました。あとはThe DECKの特徴の一つでもあるグローバルという文脈にもピッタリの人材だったこともあります。 ふーみん:スタッフとして一緒に運営に携わってほしいとお声がけした時の心境を教えてください。 あやみん:最初は社交辞令で声かけてくれているのかな?と思いました笑 深く考えていなかったのですが、後日ふーみんから改めて長めのメッセージが来た時に「あ、The DECKは本気なんだ」と確信しました。 コワーキングスペースの運営側のお仕事をすることを全く考えていなかったので、私にできるかな?という疑問がありました。 基本的にオファーいただくお仕事に関しては、受けるスタンスなので、受けようと思いました。 ふーみん:基本姿勢「オファーは受ける」なんですね。 あやみん:はい笑 あまりにも世界観や目指すものが違うとか、それは私じゃなくてもできると思うお仕事はお断りすることもありますが、私のことを知ってくださっている方からのオファーは、その人なりに「合う」と思ってのことだと思うので、前向きに検討し、受けることが多いです。 他人から見た自分の可能性は、自分では気づくことができないので、そういった意味でスケジュールが可能な限り好意的にお引き受けします。 ふーみん:(やりますって言っていただけたとき)めちゃくちゃ嬉しかったですよ~! あやみん:よかった^^ (代表の)森澤さんとも後日お話させていただいたのですが、初めて二人でちゃんと話す機会だったんです。やっぱり海外への想いとか、その中での日本と経済のことについてかなり共感するところがあり、私が英語講師になった危機感の部分もすごく理解してくださったんです。それで、腹落ちして、一緒にThe DECKの運営をさせていただきたいと思いました。 ふーみん:理念が重なる部分があったのですね。 あやみん:そうです。
Make It Happenしたいこと
ふーみん:起業のきっかけは「日本の未来に対する危機感」でしたもんね。 あやみん:このままじゃ日本がやばい!と。私はやっぱり日本が好きだなと、海外に出ることで気づいたタイプです。日本人が自分たちのことを幸福ではないと感じている国と言われていますが、世界にでたら、日本人はとても恵まれているなと気づくところがたくさんありました。そういった機会を国内にいる日本人たちにもっと伝えたいです。 ふーみん:それは素敵ですね・・・!日本人にこそ日本の良さを知ってもらいたい。あやみんにとってThe DECKのコンセプトでもあるMake It Happen(困難なことも実現する)したいことはどんなことですか? あやみん:日本の義務教育を変えることです。6年くらい思い続けています。かなりMake It Happenしないといけないこと、困難なことであるのは承知しています。 私にかかわることで、少しでも皆さんが「教育」や「未来のこどもたち」に関心をもっていただけたら、いつか本当にMake It Happenできると思っています。 ふーみん:具体的にあやみんが思う義務教育の問題点は何ですか? あやみん:私は特に英語にフォーカスしていて、2020年から小学校5年生から英語が完全スタートになりました。なので、5年生から中学3年生まで5年間英語を義務教育として学ぶことができます。私自身は立命館大学に入学、卒業したので英語の成績が悪かったわけではないのですが、卒業後実際に渡英してみると全くといっていいほど自分の学んできた英語が通用しませんでした。 渡英後学びなおし、6か月で習得したので、今までの義務教育は何だったんだろうと思いました。根本的に改善が必要なのではないかと。義務教育は税金でまかなっている、つまり、未来のこどもたちのために先行投資をしているのに、結果を出せていない。まったくリターンを得られていないというのは健全ではないなと思いました。 もちろん義務教育として英語を小学校5年生から学ぶのは、単語をたくさん覚えるといういうより、他の国のことに興味をもったり、知識としてインプットしたりするという意味でとてもいいことだと思います。その反面5年もやっていて、通用しない、しゃべれないというのはもったいないことです。 義務教育のいいところは、教育の機会が国民全員に平等にあるということです。昨今、経済格差からくる教育格差がすごく問われているなかで、お金がない家庭のこどもでも小学校6年と中学校3年合計9年教育が受けられるというのは素晴らしいシステムです。 やはり教育でこどもの人生って大きく変わるので、9年大人たちがこどもをサポートするのであれば、9年受けた教育でやはりその子たちが自分の人生を選べるチャンスが日本には備わっているにも関わらず、それがしっかりと機能していないのではないかなと疑問に感じています。 ふーみん:あやみんのMake It Happenのゴールは、日本のこどもたちが自信をもって英語を話し、自分の人生の選択肢を自分で決めて、英語でも仕事ができる。国際社会においても日本人の英語と日本人の国際感覚が通用する社会。そんな未来をayaminglishで。 あやみん:実現したい。 ふーみん:素晴らしい人にThe DECKにきていただいた・・・(感嘆)このMake It Happenは一人では実現困難なことだと思いますが、ぜひThe DECKのことも活用いただきながら、私たちや利用者のみんなも巻き込んで前に進んでいってください! あやみん:はい。がんばります!
どんな人にThe DECKを使ってほしい?
ふーみん:最後にあやみんはThe DECKでどんな人に会いたいですか? あやみん:そうですね~。単純に「自分の人生あんまりうまくいっていない」と感じる人にこそ来てほしいですね。 ふーみん:どういうことですか? あやみん:おそらくそう感じるのは仲間とか、自分の考えを理解してくれる人が身近にいないからだと思うんです。もちろん様々な要因があると思いますが、その中の一つは人との関係性なのではないかと。 私にとって、コワーキングスペースっていうのは、「場所」以外の魅力がすごくあります。いい意味で自立していらっしゃる方にたくさん会えるので、そういう方と一緒にいると(比較をしてしまうとネガティブになってしまいますが)比較をしなければポジティブになれます。一緒に何かしなくてもいい、ただ同じ空間で知り合いになったり、応援されたり、応援する関係になることでエネルギーをもらえます。 ポジティブな雰囲気がみなぎっていると思います。特に個人でお仕事をしているフリーランスの方にはピッタリです。 ふーみん:自分の人生うまくいっていないなと思う人にこそ来てほしい・・・めっちゃいいメッセージです。ジンときます。今日はインタビューに答えていただきありがとうございました。これからのThe DECKをどうぞよろしくお願いいたします! あやみん:よろしくお願いします!
学びの機会やコンサルティングの機会を定期的に設けようと、The DECKはプロ人材とのコラボメニューを開発中!その名もプロフェッショナルサポートサービス
あやみんは本プロジェクトのリーダーを務めているので、The DECKの認定講師としてサービス開発をしてくださる方はぜひあやみんにご連絡ください。 そんなあやみん自身もプロフェッショナルサポートサービスのセミナー講師の一人です。
ジブンの『あり方』English 詳細はこちら
2020年11月開講講座
ジブンの『あり方』English
https://arikataenglish-thedeck.peatix.com/
過去開催事例
ジブンの『あり方』English https://arikataenglish.peatix.com/ 日本語を使う人が、あえて「英語」を使うことでジブンの『あり方』が見えてきます。 普段使う日本語とは異なる言語だからこそ見えてくる効果を体感してみませんか? この講座では徹底的に主語を「I」にして、「私」は何が好きか、嫌いか、それはなぜか、と価値観を掘り下げていきます。自分の「あり方」を英語の特徴を使って顕在化させていくことで、自分の価値観やその体験をとらえることができます。 #ジブンのあり方English #プロフェッショナルサポートサービス #TheDECK #MakeItHappen #起業家支援 #英語を気軽に楽しく話そう 過去開催した時の様子