スタッフ紹介

コロナ禍The DECKのピンチをチャンスに変えた ちはるん – メンタルヘルスのプロとしての道 –


コミュニティコーディネーター:福井 千春(愛称:ちはるん)

インタビュワー:向井 布弥(愛称:ふーみん)

 

大手企業やベンチャー企業の社員さん、クリエイティブなものづくりをしている人など

様々な領域の方に日々、コワーキングスペース、シェアオフィス、セミナー・イベント会場、ものづくりスペースとしてThe DECKをご活用いただいております。

そんなThe DECKではコミュニティコーディネーターが常駐しており、たくさんの人と交流できるイベント企画や場づくりをしています。グローバル領域や地域活性化プロジェクト、人材のマッチングや起業支援など、自分のスキルを活かして活躍中!

従業員支援プログラム(Employee Assistance Program)のプロとして事業展開準備中のちはるん。2020年3月よりThe DECKのコミュニティコーディネーターとして主にオンラインイベントの企画運営を中心に精力的に活動してくれています!

どんな人物なのかいろいろ聞いていきましょう♪

目次

  • 経歴-ちはるんってどんな人?-
  • さみしい気持ちになっている人を減らしたい
  • 自らThe DECKに飛び込んだ
  • コロナ期にMake It Happenした
  • どんな人に会いたい?
  • いい感じにほっといてくれて、いい感じに構ってくれる
  • ちはるんのプロフェッショナルサポートサービス

経歴 -ちはるんってどんな人?-

大阪生まれ大阪育ち

京都の大学で国際関係学を専攻

教育業界5年

母の末期がん自宅看病の間、英会話講師として勤務

フルタイムの仕事復帰の際「人の相談に乗る仕事が向いている」とアドバイスを受ける

女性の復職支援の仕事に携わり就業支援にやりがいを感じる

さらに専門性を追求し、人材紹介会社エンワールド・ジャパンで5年勤務

2020年3月からThe DECK参画

 

ふーみん: 京都の大学で国際関係を学んだ後、どうして教育関係の会社に勤めることになったの?

ちはるん: まず、なぜ国際関係学部に進んだかをお話しするね。母親がこれからは国際化の時代だからと言って通わせてくれて、3歳から英語を勉強していたの。3歳から高校3年生まで休まずECCに通ってたんだ〜。

ふーみん: すごい!

ちはるん: それがすごく楽しくて。それで、英語を使いたいという気持ちがあったのと、社会的な問題に関心が高かった家族の影響もあって、国際関係や政策といった分野に関心を持って、国際関係学部に進学したよ。

ふーみん:専攻した学問の中でどんなことが見えてきたの?

ちはるん:もともとは世界を飛びまわって仕事するぞ!とほんとに漠然と思ってたんだけど、貿易不均衡の実情や、大量生産大量消費の仕組みや損する人得する人が見えて、ん?私はこういう世界に身を置きたかったのか?と立ち止まって考え直すことになって。

自分が本当にやりたいことは何だろうと考えていくにつれ「教育」かなと思い始めていた頃に、JICAのイベントでスーダン出身の方と知り合う機会があったんだ。

ふーみん:アフリカのスーダン?

ちはるん:そう。彼の故郷の村のこどもたちは机や椅子がなくて地べたで勉強している話も聞いて。一方で日本では余っていて廃棄する物資も沢山ある現状もあって、もったいないなと単純に感じて。余っている机や椅子をスーダンに送るプロジェクトを立ち上げたんだ。

ふーみん:へぇぇ!日本で使われていない机や椅子を集めて送ったの?

ちはるん:そう、大学3年生の時に。その時に送れたのはたった200セットだったんだけれど、現地のこどもたちにとっては、思いもよらない日本という国から自分たちのために机や椅子が送られて来た!という驚きや感動があったようで。

ふーみん:うんうん。びっくりだよね。めっちゃ嬉しかったと思う!

ちはるん:日本どこ~?って思うだろうし、さぁもっと勉強がんばっていつか日本に行ってみよう!って思うかもしれない。思いや行動のきっかけになれたのならこんな素敵なことはないなって思ったよ。その時に、「教育」って人を変えたり、気づきを与えたりという意味でパワーがあるなと。

ふーみん:それで最初のキャリアとしてはくもんに入社したんだね。

ちはるん:そう。

さみしい気持ちになっている人を減らしたい

ちはるん:「さみしい気持ちになっている人を減らしたい」っていうのがずっとあって、何年も思い続けている。それも起源は母親

ふーみん:お母さんはどういう人だったの?

ちはるん:実家を建て替えた時に、母の希望もあって大人数で団らんができるような広いリビングができたのね。なんでこのリビングを作ったの?と聞いたら、「近所の人にもぜひ来てもらいたいと思って」と答えてた。「なんで!?」と驚いていてさらに聞いてみると、「子育てしているお母さんや一人で住んでいるおじいちゃん・おばあちゃんはきっとさみしいから、来てもらいたい」と。

その部屋の存在理由は「さみしくないように」だった。

自分の母親ながら、すごいなって衝撃を受けたというか、感動して。

結果的には、母はその後闘病の末に亡くなってしまったので、家でそういったサロンはできなかったんだけれど、物理的な場所じゃなくても繋がりを作っていくことで、心理的な「さみしくない場」を作れるんじゃないかと思い始めて、それから毎年50人規模の交流会を企画するようになったんだ。

ふーみん:それで、ちはるんは定期的に異業種間交流会を主催運営していたんだね。動機は「さみしくない場」「繋がりを生むため」に。

ちはるん:そうだね。もちろん母のその言葉がすべての起源ではなくて、その前後にもいろいろな体験や気づきがあって交流会をしようと思ったのだけれど、原体験はやっぱり母だと思う。

ふーみん:場所じゃなくて場なんだね。

ちはるん:そうそう。それは物理的な場所ではなくても精神的な場でもいい。この人に相談できる、力になってくれる人がいる。そう思えるだけでがんばろうって思えたりするから。実際に会えなくても「繋がり」があることで「さみしくない」と思うので。

自らThe DECKに飛び込んだ

ちはるん:The DECKに関しては、もともとここで開催された交流会に参加させてもらったことが最初。以前The DECKのスタッフをされていた青山さんが知り合いで。その時に、こんな感じのところ(コワーキングスペース)があるんだって知った。

ふーみん:いち利用者というか参加者として。

ちはるん:そう。すごくオープンな感じで雰囲気のいいところだなっていう印象があったな〜。そこから代表の森澤さんを知ったり、フィラメント代表の角(すみ)さんも、私が副代表をしている働き方を考えるイベント(ハタラキカタソニック)で関わってくださったりしたから、この場との繋がりを深めていったよ。

ふーみん:運営にかかわりたい!ってなったのはどうして?

ちはるん:最終的なきっかけは青山さん。青山さんがThe DECKをお辞めになる時にお疲れ様でした、とメッセージをお送りしたんだけど、その時ちょうど私も前職の仕事を辞めるタイミングで。The DECKの印象についても振り返ったりしてる時にふと、私もThe DECKに関わりたいなと思い青山さんにも相談の上、代表の森澤さんにダイレクトメッセージで「短期間でも私をThe DECKで使ってもらえませんか」って 笑

ふーみん:で、森澤さんからは即答Welcome!だったと 笑

ちはるん:そう!笑 まだ履歴書も出してないのに、メッセージのやり取りだけで、歓迎してもらえた…。もちろんその後面談もしていただき、その中でThe DECKが目指す世界観や、グローバルな視点に改めてとても共感して、すごくいいなと。

ふーみん:そのThe DECKのビジョンを聞いた面談時って、私が同席させてもらったあの時だよね。私もあの時の森澤さんの話すごく腹落ちして、The DECKの運営にがっつり関わっていきたい!って思ったよ。今年の春のことなのに、懐かしいね。

コロナ期にMake It Happenした

ちはるん:そこから、春・夏・秋とThe DECKで活動してきたけれど、今思い返せばコロナ期にThe DECKの運営に関わることができた意味を感じる…。人との繋がりがどんどん薄れていく時期に、オンラインというツールを使って「人が繋がる場」を作ることができたのは、自分にとってもすごく大事な経験になったよ。

ふーみん:そうだね!あの時期、ちはるんがいなければ・・・私ひとりでは月30を超えるオンラインイベント・交流会の企画・実行は不可能だったよ。めちゃくちゃたくさんの人とThe DECKの場を通して繋がることができた!

ちはるん:みんなが家に籠っていて、人との繋がりを感じられない状況下。The DECKのアセットやツール、コミュニティを使って、もちろん森澤さんやふーみんと連携することで実現したね。いろいろな方面から初めましての人同士がどんどん繋がり、新しいものが生まれたのを見ていく中で実行したことの意味を感じた。

ふーみん:本当に、ちはるんならではの「場所」にとらわれない「心の繋がり。安心感」みたいな根本的なところをご提供できた時期だと思う。あのオンライン企画で生まれた繋がりは今もこれからも生きてくる。

ちはるん:それって私自身もMake It Happenできたことだと思っていて。自分にとってもすごく自信や経験になったからとてもよかったと思っています。

どんな人に会いたい?

ちはるん:もともとコワーキングスペースを利用したことが無い人、人との繋がりや交流会にもそんなに前のめりな感じじゃないんだけれど、一人でもくもくと仕事するにはちょっとさみしいかな。って感じている人にこそThe DECKを利用してほしい。

ふーみん: 意外とちはるん自身がそういう人の気持ちがわかるのかな?

ちはるん:私も、いろいろ外に出て人との繋がりを積極的に作っているように見ていただくことが多いんだけれど、実はけっこう人見知りなんよね 笑

がんがんいけるタイプ?と思っていただくこともあるけれど、案外そうではなくてちょっと様子見たいタイプ。私みたいなタイプの人もThe DECKはいいよと言いたい。 別にコワーキングスペースを使う人は、他人にがんがん話しかけに行くタイプばかりじゃなくて。様子見ながら、フィーリングが合いそうだったら少しずつ自分のペースで関係性を築きたいっていうのも大いにOK。実際私がそうだし。

そのまんまの姿でふらっと来ていただけたら。リラックスして。まずはちょっとお茶しに、本読みに、作業しに、ふらっと来てください^^

ふーみん:たしかに。外から見たらThe DECKってごりごり交流重視のオープンイノベーション拠点でしょ、と見えている部分もあるかもしれないけれど、実はとてもグラデーションがあって、そっとしといてゾーンとか、個室ブースもあるし、コワーキングスペース入門の人にも優しい空間

ちはるん:そう。淡々と自分のことをするのもOK。少しさみしく感じたり、ちょっと繋がりたくなったりしたら「みんなの待ち合わせ場所」という感じで使ってもらいたい。木曜に行ったらあの人に会えるな。金曜はこの人がいるなと。最初の隣人はスタッフ(コミュニテコーディネーター)からだと思うけれど、だんだん知り合いができてくる。

ふーみん:その距離感と居心地感わかるなぁ。

いい感じにほっといてくれて、いい感じに構ってくれる

ちはるん:わたしにとってもThe DECKはいい塩梅の場いい感じにほっといてくれて、いい感じに構ってくれる

ふーみん: それ、まさに!ほっといてくれてってのも大事なことなんだね。

ちはるん: そう。集中したいときに話しかけられるのは苦手。でも・・・完全にほっとかれるのは嫌。コーヒーブレイクの時とか「あ。ちはるんお疲れ様~」って言ってもらえたり、気分転換したいときにかかわりのある人がそばにいてくれたら、それだけで安心する。

ふーみん: うーん。ちはるんはやっぱ猫みたい 笑

ちはるん:その辺の絶妙さをThe DECKのコミュニティコーディネーターたちは心得ていると思う。そこはぜひ安心してほしい。そんな、がつがつ行かへんから安心してお越し下さい 笑

ふーみん: その「いい塩梅」の空間を担保しているのがコミュニティコーディネーター

ちはるん:そうそう。むしろ私みたいな猫タイプの人こそいいんじゃない?自分のペースで仕事して、たまにここに来て人との繋がりも感じる。みたいな。

それこそコロナ禍になって以前のように、ずっと同じ所属と空間に身を置くことが難しくなった時代にはピッタリなんじゃないかな。縛りなくて出入り自由ってのがいい。入るのは容易いけれど、コミュニティから出にくいというのもなんかいやで。緩やかな境界線があって自分の世界も持ちつつ、人との繋がりを持つ時間やタイミングも自分で決められる

ちはるん:自分で何事も決めて、自分の世界を大切に持っている。そんな人にはThe DECKはピッタリの場だと思うよ。有効に使える。

ふーみん:何事もバランスだね。自分にとって一番comfortableでrelaxできるのがいいね。いろいろ体験談聞かせてくれてありがとう!

ちはるんとのプロフェッショナルサポートサービス

ふーみん:ちはるん、夢はあるの?

ちはるん:実は私一般的な定義の「夢」って持ってないんだよね。夢って遠くにあっていつか実現したいっていうニュアンスを感じるんだけれど、私の中では「目の前の人がちょっとでもさみしいと思っていた気持ちが減ったとかハッピーになってもらいたい」という気持ちで毎日いるので、それを夢というのかわからないけれど、考えてるのはそんな感じかな。

ふーみん:遠くにあるものじゃなくて、今、目の前なんだね。刻一刻。

ちはるん:あえて言うならば、毎日叶え続けている夢、かな〜。

ふーみん:じゃあ、やってみたいことは何?

ちはるん:それはいっぱいある 笑 今はこれから始めていくメンタルヘルスの事業にしっかり取り組みたい。企業が従業員の心のケアをするのを社内外からサポートする、従業員支援プログラム(EAP)を事業としてスタートするよ。

EAPとは、社外にいる事業者が提供する「従業員支援プログラム(Employees Assistance Program)」

企業からの相談を受けて、ストレス診断・カウンセリング(電話相談・メール相談・対面)・医療勧奨・メンタルヘルスの教育研修・人事や管理者へのコンサルテーション・復職支援プログラムなどを行う。

企業にとっては、外部に相談機能や診断機能を持つことで、個人情報の秘密保持が徹底でき、社内で体制を全部整えるよりコスト削減にもつながるというメリットがある。また社員にとっては、心身の不調は社内でなかなか相談できないため、社外事業者の利用は、心理的抵抗を軽減できるメリットがある。

メンタル問題の防止だけでなく、健康増進による生産性向上、労災予防などのリスクマネジメント、医療費の削減、企業イメージの向上(社内外)、組織の活性化など、様々な問題解決に有効だと言われている。

アメリカでできたもので、もう50年以上も前からあるんだけれど、日本ではまだまだEAPって知られていないし、メンタルヘルスの領域はどうも腫物に扱うような感じで受け取られがち。例えば「精神科や心療内科に行く」というのもかなりハードルが高いという感覚ってあると思うんですね。それでどうしても普及しにくい。

ふーみん:うんうん。

ちはるん:だけど何が大事かって「しんどくなる前に予防すること」。しんどくなってから心療内科に通うのではなくて、しんどくなりそうなちょっと前くらいに相談できる専門家が身近にいることが大切。そんな体制が会社の中や個人のリソースとして持っていることが大事だと考えてるよ。

ふーみん:圧倒的にいいよね。その方が。

ちはるん:例えばうつ病やパニック障害になってからだと治るのにすごく時間かかる。5年10年、人によってはずっと付き合っていかなきゃいけない。だから、予防が大事。

私のThe DECKにおける取り組みとしては、メンタルヘルスを専門としたサービスを提供していこうと思う。

The DECKにはシニア世代のキャリア支援を専門にしている人や、弁護士、英会話講師、ものづくりのエキスパートなど、その道のプロが集ってるよね。

私もその一員になって、The DECKに関わる人やお客様が何か困った時に、プロの一人としてサポートする形で関わっていきたい。今後はいつも場にいるコミュニティコーディネーターというよりは、少し客観視した形でサポートしていけたらと。

ふーみん:現場のスタッフとプロスタッフ。いいチームだね。ご利用いただくみなさんをトータルサポート、トータルコーディネートさせていただける。

ちはるん:アメーバみたいに連携している有機的な組織体系。そんなイメージ。

ふーみん:ありがとう!距離や場所にかかわらずThe DECK運営メンバーとしてこれからもよろしくお願いします!