コミュニティコーディネーター:石田奈津子(愛称:なっちゃん)
インタビュワー:向井布弥(愛称:ふーみん)
大手企業やベンチャー企業の社員さん、クリエイティブなものづくりをしている人など
様々な領域の方に日々、コワーキングスペース、シェアオフィス、セミナー・イベント会場、ものづくりスペースとしてThe DECKをご活用いただいております。
そんなThe DECKではコミュニティコーディネーターが常駐しており、たくさんの人と交流できるイベント企画や場づくりをしています。グローバル領域や地域活性化プロジェクト、人材のマッチングや起業支援など、自分のスキルを活かして活躍中!
自分が納得し、意味や価値を感じるものを広めたい。そんな想いで地域や自治体の課題を解決するプロジェクトに携わる働き方をしているなっちゃんを紹介します。2020年9月よりThe DECKのコミュニティコーディネーターの「木曜日の顔」として新しく加わってくれています!
どんな人物なのかいろいろ聞いていきましょう♪
目次
- 経歴-なっちゃんってどんな人?-
- 与論島での暮らし
- サラリーマン生活
- フリーランスになる
- コミュニティコーディネーターとして声がかかった時の心境
- Make It Happenしたいこと
- 発酵酒場について
経歴-なっちゃんってどんな人?-
大阪生まれ
京都の大学時代、何でも興味があり、人と関わる中で学びを得ていた。
新しい世界に出会うことが好きで、各地を旅していた
ふーみん:社会に出てからは?
なっちゃん:飲食店と飲食関連業者をマッチングするプラットフォームを運営する東京の会社に企画営業職として入社しました。もともと食べることや、飲食店に行くのが好きでしたし、当時から人と関わる営業職は自分にとって天職だと思ってたので、迷わずそこで働くことにしました。
ふーみん:そもそも人が好きという軸はブレずに社会に出た感じですね!
なっちゃん:そうですね。シゴトを通して、新しい世界や人に出会いたかったんです!
ふーみん:今みたいに地域と関わる仕事をするようになったきっかけは何だったのですか?
なっちゃん:学生生活にさかのぼるのですが、卒業旅行の時に東北で電車が止まってしまってヒッチハイクをしたんです。ヒッチハイクに応じてくれた人が生き残りのマタギの人でした。マタギの文化や生活も継承が難しく、知らない間に消えていってしまうと危機感を感じました。世界遺産として登録されているものでさえ、文化や生物、世界観が消えつつある。
出会った世界や人に自分がもっと関わっていくことで、残せるものがあるのなら、そういう仕事ってやりがいがあるだろうなーと思いました。そんな出会いから地域と関わってシゴトをすることに関心を持ったんです。
仕事に就く前から、自分の営業や販売のスキルでいつか出会った地域や人の役に立ちたいと曖昧ではありますが、そんな気持ちを持って社会人になりました。
ふーみん:それがなっちゃんの仕事に対する原体験であり価値観なんですね。
与論島での暮らし
ふーみん:与論島との関わりはいつどういうきっかけだったのですか?
なっちゃん:社会人3年目くらいの時に、会社を辞めて与論島に行きました。今でいう地域おこし協力隊みたいな研修制度で半年くらいを過ごしました。
ふーみん:島民と深く関わりを持つ中で、地域について学ぶのですか?
なっちゃん:そうです。私、大阪の街に生まれて東京に就職して・・って、地域について何も知らないじゃんって思って、まず現場に入って、暮らしてみることから始めてみようと思ったんです。
ふーみん:なるほど、それで???
なっちゃん:牛小屋の裏の農具倉庫に住みながら、毎日いろんな地域の方の仕事現場に研修に行きました。東京の会社員をやめて、いきなりそんな生活に飛び込んだんですが・・・そこでの体験と実際の田舎での生活や、人々と関わる中で、自分の力のなさや、思い上がりを感じました。「これではいかん。諸々修行が足りない。」と思い、研修期間終了とともに本土に帰りました。
そしてサラリーマン生活に
なっちゃん:25歳でした。出直しだ!と考えていたときに、そのタイミングで支社の立ち上げの話をいただき、まずは元々の企画営業職としてのスキルをあげようと思い、再度企業で働くことにしました。
鬼のように働きましたが、立ち上げということもあり、やりがいを感じながらのサラリーマン生活を送れました。
フリーランスになる
なっちゃん:そんなサラリーマン生活を送る中で、既存サービスを売るだけではなく、0からサービスを創るところからやりたくなり、フリーランスになることにしました。
せっかくフリーランスとして、「自分が価値やサービスを作って、売る」のであれば、各地域をフィールドにして、行っていくことにしました。フリーランスになった自分に対して、新たにプロジェクトの形でお声がけいただき、様々な地域と関わるようになります。
地域自治体さんがやりたいことに対して、一緒に考えて、課題感に合わせたプロジェクトやイベント作っていく。それをきっかけに、都市で暮らしているけれど地域に少し関心を持っている人たちに関わってもらえる橋渡しのような動きをしています。
ふーみん:フリーランスになってどれくらいですか?
なっちゃん:3年程です。プロジェクト案件ごとの働き方をしているのですが、観光・移住・コワーキング・事業承継など、色々と携わってきました。
コミュニティコーディネーターとして声がかかった時の心境
ふーみん:そういえば、なっちゃんは以前からコワーキングスペースに関わっていたんですね?
なっちゃん:そう。山の中に作ったコワーキングスペースで、都市の人とどう関係性を築くか、移住体験をしてもらう等といった文脈でプロジェクトを進めていました。そういう案件が何度かあったので、知らない間にコワーキングには関わっていました。
ふーみん:なっちゃんとはコワーキングツアーの一環でThe DECKを訪れてくれた時に初めて知り合ったのですが、なぜコワーキングツアーに参加しようと思ったのですか?
なっちゃん:ワーケーションのニーズが高まってきている中で、今後地域に落とし込んでいくためのヒントを得たいというのと、都市で働くサラリーマンの人たちが今後働き方や働く場所を考えるきっかけを探りたいというがありました。
The DECKのように都市の中にあるコワーキングスペースで、コワーキングしている人やシェアオフィスの入居者さんの現場を知りたい。
今後、都市から離れて、ワーケーションされていくだろう人たちと日常的に話したり、関係を築いていきたいと思っていた矢先に企画されたツアーだったので、参加しました。
ふーみん:都市のコワーキング利用者さんの生の声を知りたい、が第一歩だったのですね。まさにそのツアーで初対面の時に、私も代表の森澤も、なっちゃんの魅力に引き込まれてお声掛けさせていただいたのですが、その時の心境を教えてください。
なっちゃん:そんなに熱心に誘ってくださって嬉しいなぁという感想でした笑
ふーみん:よかった!嬉しいなっていう気持ちでいてくれていたんですね^^
なっちゃん:あと「コミュニテコーディネーター」という職種に興味がありました。
ふーみん:コミュニテコーディネーターのイメージはどんなイメージですか?
なっちゃん:具体的にイメージはなかったのですが、改めて思い起こせば今までもコワーキングスペースにはオーナーなりマネージャーなり、場をお世話する立場の人がいたな・・・と。そういう人たちをコミュニティコーディネーターと呼ぶんだと理解しました。
なっちゃん:人と人やビジネスを繋げるのもやっぱり人なんだと。
Make It Happenしたいこと
ふーみん:The DECKのコンセプトはMake It Happen(困難なことも実現する)ですが、なっちゃん自信がこの場を通じてMake It Happenしたいことはありますか?
なっちゃん:The DECK自体は私がイメージしていたコワーキングスペースとはまた違っていました。もっとデザイナーさんとかいわゆるフリーランスの方ばかりなのかと思っていたら、本当にいろんな世代の方や所属の方が利用されているので、「小さいことからでも、ここで化学反応を起こしたい」という思いがあります。新しい繋がりやきっかけが利用者同士で生まれたらいいなと。
普通だったらすれ違って出会わないことを、The DECKのアセットや人脈を通じて、新しい出会いや機会を提供したいです。
また、今はオンライン化も進んでいるので、私自身が繋がってきた遠い地域の人たちと、身近なThe DECKの場に集う人たちをお繋ぎすることも楽しいなと思います。
私ならではのコミュニティコーディネーターの動きができたらと。
ふーみん:素敵です~!さっそく先月「発酵酒場」という新しい取り組みも企画してくれて、The DECKで面白い人たちが集まり、交流してましたねー!これから新しい化学反応が起きることを期待しています!
発酵酒場について
クリエイター・起業家・自治体職員・スタートアップ企業といった多種多様なプレイヤーが集まるThe DECK。人と人とがゆるーく交流して、発酵するみたいに、新しい何かが生まれる場を創りたい!そんな想いでなっちゃん発案でスタートしたオリジナル交流イベントです。もちろん会員さん以外の方もお気軽にご参加ください!「働く」「つくる」「暮らす」をテーマに話すもよし、「最近どーですか?」などゆるーく話すもよし、ゆるゆる呑みましょう。
時代が変化しつつある中、コワーキングに求められる役割も変わってきています。私たちができること。求められること。皆さんからの新たなアイデアを取り入れ、コワーキングスペースをアップデートしていく機会にもしたいと思っています。
2020年10月29日(木)に開催した第1回のテーマは、「地域自治体✖︎コワーキング」でした。大津にある「まち家スタジオ結」を企画運営しつつ、官民連携事業を多数仕掛けている大津市市役所 藤原さんを ゲストにお迎えし、大盛況のうちに幕を閉じました。
過去に開催した発酵酒場のレポートはこちら
以下レポートブログ記事のURLをクリックしてください