インタビュー:The DECK 会員 すがわらえみさん

インタビュアー:The DECK スタッフ 本部友香

 

‐菅原さんの事業について紹介してください。

 

NPO法人AQUAkids safetyproject(アクアキッズセーフティプロジェクト)を今年立ち上げました。この法人のミッションは、子どもの水の事故ゼロを目指すことです。毎年同じような水難事故で亡くなるこどもたちがいます。母子手帳や行政の呼びかけの情報だけではふせげていないんです。事故を防げる立場にいるのは、保護者や、子供が集まるイベントの主催者たちなんです。

彼らが、水辺の安全教育の必要性を感じること(啓発活動)、そして、水辺の安全教育を受けること(講座活動)を、わたしたちが担います。

NPO法人AQUAkids safetyprojectは、4つのサービスを提供しています。

① 水辺の安全教室(親子向け、オンライン)

② 水辺の安全教室の指導者研修

③ マンツーマンのスイミングレッスン

④ 小児応急手当講座

 

‐えみさんの起業のきっかけは何ですか。

 

もともと水泳インストラクターの仕事をしていました。水泳インストラクターになるために、水泳の指導の他、水難事故の安全講習も受けておりました。ですから水難事故を防ぐ方法は分かっていましたし、当然のことと思って仕事に励んでいました。そして、出産、育児のため、その仕事は辞めました。そのような中、毎年同じような状況で水難事故で亡くなっている子どものニュースを見て驚きました。自宅のおふろ場やプール、川や海で、水難事故は毎年起こっていました。

なぜ減らないのだろうか?それを家族に話すと、「それは当たり前だろうね。君は水泳インストラクターだから分かることであって、普通の人は知らないものだよ」と言われてハッとしました。当たり前ではなかったのか!そして居ても立ってもいられなくなりました。水難事故が多いこと、水難事故の防ぎ方などを周りの知り合いに話すようになりました。これを事業として行えば、日本中の子どもの水難事故が防げる!と思い立ったのが、この法人を作ったきっかけです。

 

‐我が子をもったことが、おおもとのきっかけでしょうか?

はい、インストラクター時代も、水難事故が毎年起こっていることは知っていましたが、そんなに気にならなかったと思います。ですが、自分の子供を産んで、乳児が自宅でも水難事故で亡くなる可能性を実感しましたし、このニュースを見て、居ても立ってもいられなくなったんですね。結果として、この思いが、起業につながりました。

 

‐そのえみさんが、The DECKを利用するきっかけを聞かせてください。

去年、女性のためのビジネスプラン発表会「LED関西」にエントリーしました。その企業サポーターの1社がThe DECKで、わたしのビジネスプランを見ていただくためにThe DECKを初めて利用しました。そして、ファイナリストの一人に選ばれ、2021年3月の発表会にて、「The DECK Make It Happen 3」賞を受賞しThe DECKの会員になりました。お客様へのプレゼン資料をスタッフに見てもらってフィードバックをもらったり、出先のときにデッキを利用することがありますね。

 

‐今、事業の中で特に何にチャレンジ中ですか?

 

そうですね、主に3つのことにチャレンジしています。

①水辺の安全教室のオンラインのモデルを完成させたい!

まだ構築中なので、これを早く固めて多展開していきたいです。

②小児応急手当のライセンス化をこの秋に始めたい!

既存ライセンスは、消防署が開講しているものがメイン。保育士や水泳インストラクターなど、職業柄、必要があって受講する人ばかりです。受講時間が長く、複数回の講習スタイルで、内容は深刻で重いものが主体となっています。

一方、当社のライセンスは育児中の親をターゲットとしています。研修内容は、実用性の高さにフォーカスしています。実用性の高さとは、分かりやすく身に付いて、即実践できることです。そうするために、一度に、短時間で、双方向のコミュニケーションがあり、楽しく学ぶコンテンツを充実させました。これを受講すれば、即実践できる人となります。育児中の親にフォーカスした内容に絞っているので、実践もしやすいものばかりなのです。そして、その方々にライセンスを発行します。ちなみに、楽しく学ぶ秘密を一つだけ明かすと、「ぺこぱ式」を導入した学びスタイルです!!これは漫才コンビ「ぺこぱ」が流行っていて、その全肯定的な対話で聞く相手の共感を得て、話す内容に引き込む方式を表しています。聞いたことがない方は、これを機に、「ぺこぱ」さんを一度Youtubeでご覧ください!

③チームビルディング!チームメンバーが見つかり、そのメンバーたちでの役割分担とチームの意識合わせなど、やっていきます!

 

 

‐今、えみさんが求めている人やものは、ずばり何ですか?

 

広報に詳しい方に、どんな打ち出し方が相手に響くかを教えていただきたいです!

それと、

行政、特に教職員の方へのアプローチの仕方を教えてもらいたいです!

 

‐わかります!教えてー、の気持ち!起業一年目は、特に!!笑顔がキラキラのえみさん、日本中の子供を思う気持ちが大きなエネルギーとなって、きっとえみさんをドライブし続けると思います。起業まもない中、お忙しいところに本日はお時間をいただき、素晴らしいお話を聞かせていただきありがとうございました!えみさんのMakeItHappenさせたい想い「こどもの水難事故をゼロに」を実現するために、TheDECKもご一緒したいと思っています。スタッフ一同、えみさんを応援しております!